| Q. | CdTeとは? |
| A. | CdTe(テルル化カドミウム)とは、Cd(カドミウム)とTe(テルル)からなる化合物半導体の一種です。CdTeは放射線を効率良く吸収して電気信号に変換できるため、次世代の放射線検出素子として近年注目を集めています。 |
| Q. | 他の放射線検出素子とどこが違うの? |
| A. | 半導体を使った放射線検出素子の代表的なものが、リチウムドリフトシリコンやゲルマニウムです。しかし、これらは放射線に対する感度が低く、また液体窒素を使って冷却しておく必要があるため、理化学分野の特殊な用途での使用に限られていました。 |
| Q. | CdTe素子にはどんな特性があるの? |
| A. | 医療分野では、これまでイメージインテシファイア(I.I.)やシンチレーターとフォトマルチプライアー(PMT)との組み合わせが主流でした。しかし、これらは放射線を一旦光に変換して、真空管で増幅する方式のため小型化が困難でした。CdTe素子はこうした問題を解決し、放射線計測(診断)での低線量測定(低被爆化)、短時間測定、装置の小型・軽量化、空間分解の向上など、これまでにない新しい放射線装置が実現できます。 |
| Q. | 半導体放射線検出器とは何でしょうか? |
| A. | 半導体に放射線が入射した時に電荷が発生する現象を利用する事で放射線を検出する検出器です。エネルギー分解能が高いのが特長で、スペクトル分析などの放射線計測や線量測定に多く使われております。 半導体検出器ではCdTe検出器の他にSiやGeという素材が良く使われております。CdTeはその中にあって高い吸収率、及び常温動作が可能であるといった特性を持っており低被ばく化・装置の小型化などに貢献しております。 |
| Q. | シンチレータとは何ですか? |
| A. | 放射線が入射した時に発光現象を起こす物質、またはこの発光現象を利用して放射線を検出する検出器です。よく使われるシンチレータとしてはNaI, CsI, GSO, BGOなどがあり、光に変換後信号として読み出すためのPMTやフォトダイオードが必要になります。 |
| Q. | CdTe の吸収率が高いのはなぜでしょうか? |
| A. | CdTeはカドミウム(Cd)とテルル(Te)という2つの元素からなる化合物です。これら二つの元素は両方ともに原子番号が高いこと(Cdでは52, Teでは48)、また密度が高い(5.85g/cm3)ため、放射線をより吸収する物質となります。"よく使われるSiやGe、シンチレータに良く使われるNaI、CsIよりも高い吸収率を有しております。 |
| Q. | 直接変換型検出器と間接変換型検出器の違いは何でしょうか? |
| A. | 直接変換型検出器では入射された放射線を直接電気信号へ変換しておりますが、その一方、間接変換型検出器では入射された放射線は検出器表面にあるシンチレータにて一旦光に変換されます。その光をフォトセンサーで測ることで放射線のエネルギーや量を測定しております。間接変換型は一度光に変換するため効率を落としてしまっております。また画像検出器にしたとき、間接変換型の検出器では変換の過程で光の拡散がおこり、鮮鋭度を下げる原因になります。 |